コンクリートの「病」を見つける:北日本非破壊検査の中性化深さ試験
北日本非破壊検査株式会社は、コンクリート構造物の最も一般的な劣化原因の一つである「中性化」を、最小限の破壊で正確に診断します。コンクリート内部の隠れた劣化を見つけ出し、構造物の長寿命化と安全確保のための適切な補修・対策をサポートします。
中性化とは?なぜ試験が必要なのか?
コンクリートは本来、強いアルカリ性を示すことで、内部の鉄筋を錆から守っています(不動態皮膜)。しかし、空気中の二酸化炭素や酸性雨などがコンクリート内部に浸透すると、コンクリートが徐々にアルカリ性を失い、中性(化)していきます。
中性化が鉄筋の位置まで到達すると、鉄筋を保護していた不動態皮膜が破壊され、鉄筋の腐食が始まります。鉄筋が腐食すると、体積が膨張し、周囲のコンクリートを押し上げてひび割れや剥離を引き起こし、最終的には構造物の強度低下や剥落事故につながる可能性があります。
中性化は進行しても表面からは見えないため、中性化深さ試験により、その進行状況を把握し、適切な対策を講じることが極めて重要です。
北日本非破壊検査の中性化深さ試験でできること
当社では、お客様の構造物の状況や診断目的に応じ、最適な方法で中性化の進行度を評価します。
- ドリル穿孔法: コンクリート表面からドリルで穴を開け、採取した削孔粉や、孔壁にフェノールフタレイン溶液を噴霧します。中性化していないアルカリ性の部分は赤紫色に変色し、中性化した部分は無色のままなので、その境界を測定することで中性化深さを把握します。
- コア採取による試験: 必要に応じてコアを採取し、コア供試体の断面にフェノールフタレイン溶液を噴霧することで、より詳細かつ正確な中性化深さを測定します。コンクリートの品質や劣化状況も合わせて評価することが可能です。
コア

採取したコアの側面もしくは割裂面で中性化深さを測定します。
はつり

はつりにより露出した躯体断面で、中性化深さを測定します。
ドリル法

ドリル削孔粉を用いて、中性化深さを測定します。

北日本非破壊検査が選ばれる理由
北日本非破壊検査は、長年の経験と専門知識を持つ技術者が、正確な中性化深さの測定を行います。測定結果に基づき、以下の点でお客様をサポートします。
- 劣化状況の正確な把握: 中性化の進行度合いと、それに伴う鉄筋腐食のリスクを明確にします。
- 適切な補修・対策の提案: 測定結果から、中性化の進行を止めるための表面保護工法や、既に鉄筋腐食が進んでいる場合の補修工法など、最適な対策をご提案します。
- 構造物の長寿命化: 早期発見・早期対策により、構造物の寿命を延ばし、将来的な大規模修繕コストの削減に貢献します。
橋梁、建築物、トンネル、工場設備など、コンクリート構造物の健全性維持において、中性化深さ試験は欠かせません。コンクリートの劣化でお悩みの際は、ぜひ北日本非破壊検査にご相談ください。
中性化深さ試験に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
コンクリートの中性化深さを測定します。
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- 設備や構造物の安全は、事業活動や日常生活において最も重要な要素の一つです。北日本非破壊検査株式会社は、長年の経験と実績、そして国際品質マネジメントシステムISO9001に裏打ちされた確かな技術で、お客様の大切な資産を守るお手伝いをいたします。
- X線検査、超音波探傷検査、浸透探傷検査など、幅広い非破壊検査技術を駆使し、お客様の課題に最適なソリューションをご提案いたします。見えない劣化や損傷を見つけ出し、事故を未然に防ぐことで、お客様の安心・安全な事業継続、そして社会の安全に貢献することを使命としています。
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